Q:不動産の購入手順9【金消契約】

金消契約」と書いて「きんしょうけいやく」と読みます。

正式名称は「金銭消費貸借契約」

要するに銀行との間でローンを借りる契約をするということですね。

この金消契約は、業界内では略して金消と呼んでいますよ。

金消契約のタイミングは決済日から数えて4日前までに行います。

金消から決済まで営業日で中3日というところが多いですね。

なにもきっちり4日前ではなくても構いません。

お仕事の都合もあるでしょうから、1週間前でも2週間前でも大丈夫です。

ただし金利の問題があるので月またぎはよろしくないですね。

この金消は金融機関にもよりますが、大抵は銀行へ出向いて手続きいたします。

まれに不動産会社や職場近所で待ち合わせて手続きを進めてくれる金融機関もありますが、ごくまれです。

用意するものは、勤務先や借入方法、例えば夫婦で共有したり諸費用ローンも組んだりで多少異なりますが、通常は・・・

1)新住所の住民票
2)新住所の印鑑証明書
3)実印
4)収入印紙代
5)本人確認書類として運転免許証
6)健康保険証の原本
7)売買契約書原本

といったところでしょうか。

住民票などは上記の通り、借り方によって2通だったり3通だったりしますので、その都度ご案内しております。

前回、住所変更を先に行ったのは、ここで作成する全ての書類を新住所で作成するためです。

こうしておけば、後から住所変更手続きや、登記上での変更登記など必要なくなりますから経済的でもあるのです。

この後に続く決済で使用する書類もここで作成しておくことになります。

また借入方法としての変動金利か固定金利かも、ここで最終決定となります。

最近は銀行間での金利競争が行き着くところまで行ってしまっているので、差別化するために付随する保険商品が様々開発されております。

その為、この金消時にその説明を聞かされるので、本来一時間もあれば終わる手続きが2時間くらいかかることが多くなりました。

この日も時間に余裕をもって臨みましょう。