Q:宅建業の報酬額上限18万円?

宅建業者の売買の報酬額は法律で決まっていると思っている方も意外に多いのでは?

実は決まっているのはその上限であって、金額そのものが決められているわけではありません。

一般的には売買価格の3%+6万円に消費税分8%を合計した金額です。

ただしこれは売買価格が400万円以上の場合の速算式です。

通常、当社周辺で取引される物件はそれ以上の金額なので、これだけお覚えていれば足りるのですが、最近は空家問題が顕著になっているので社会的な問題として取り上げられております。

では正式にはどうなっているかと言いますと。。。

取引価格のうち

200万円以下の部分について・・・・・・・・・・・5%
200万円を超え400万円以下の部分について・・・4%
400万円を超える部分について・・・・・・・・・・3%

となっております。

そうすると例えば399万円の物件の場合の仲介手数料は・・・
(200×5%)+(199×4%)×1.08=179、600円となります。

が・・・問題はこれ以下の取引価格の場合。

199万円の物件だと、9万9500円です。

物件の調査にかかる手間は同じですから、不動産業者にとってあまり手掛けたくない仕事になってしまうんです。

ええ、我々不動産業者も生活が懸かっておりますので、なるべく高い物件の方が売り上げは上がるんです。

いや、うちは差別せずに取り扱っていますよ。

いやいや、そもそも再建築不可の物件でも、そんなに安い物件がないエリアですけど。。。

そんな問題があるものだから、来年の元旦にはその法改正が行われ、400万円以下の空家の売買については上限を18万円とするようです。

微妙な金額設定ではありますが、政府はこれで空家の流通を促進しようとしているっていうニュースです。

どうでしょう。これで流通が促進されるかどうかは蓋を開けてみなければ分からないですね。