物件を決める

ポイント1 安易な申し込みは避ける

入居の申し込みをした後は、契約・入居に向けた具体的な準備が始まります。安易に申し込みをしてしまうと、貸主や不動産会社だけでなく、ほかに入居を検討していた人などにも迷惑をかけてしまうこともあります。申し込みの前に、自分の希望条件に合うか、予算に問題はないかなど、しっかりと判断するようにしましょう。


ポイント2 入居の申し込みをする

入居の申し込みをする際は、入居申込書などを提出することが一般的です。不動産会社によっては、ほかに提出書類が必要な場合もあります。
申込書は不動産会社が独自に書式を定めていることも多いですが、一般的には、入居希望者の住所、氏名、連絡先、勤務先、年収、勤続年数などを記入します。また、連帯保証人を立てる場合は、その人の住所、氏名、連絡先、勤務先なども記入します。特に連帯保証人を依頼する人には、事前に承諾を得ておくようにしましょう。なお、これらの書類は貸主による入居審査に必要となることが多いようです。


ポイント3 申し込み後の入居審査とは?

貸主などが、入居申込者のそれまでの応対、入居申込書やその他の提出書類の内容などに基づき入居審査を行います。主に、収入や勤続年数などから家賃の支払いに支障が出ることはないか、などがチェックされます。また、入居申込者の同意を得た上で、連帯保証人の意思確認や応対を確認することもあります。
審査の結果、貸主の判断で、入居申込者と契約を結ばないこともあります。


ポイント4 契約に向けて確認することは?

入居審査を終えると、必要に応じて契約条件を調整します。その後、契約内容や物件に関する確認を行った上で、契約という段取りになります。(不動産会社が仲介している場合には、宅地建物取引業法に基づく重要事項説明でもこれらの確認をします。)契約内容や物件に特に問題がなければ、契約を結びます。一般的に、入居審査後1週間~10日程度で契約準備を整えて契約を結ぶことが多いようです。



※契約準備で不動産会社や貸主に確認すること


契約に必要な費用等
・初期費用等の明細書などにより確認する
・それぞれの費用の準備期日や支払い方法も確認する

契約に必要な書類
・契約手続に必要な書類は何かを確認する
・必要書類の準備期日も確認する
*契約の内容、不動産会社や貸主の対応によって必要書類は異なる。

【一般的な必要書類(例)】
・借主の住民票、連帯保証人の住民票、印鑑証明書など
・その他(収入の証明書類、連帯保証人の承諾書など)
*住民票は契約者だけの記載でよいか、入居者全員の記載があるものが必要か確認する。

契約当日の対応
・契約日と契約場所を確認する
・当日持参する書類等を確認する
・契約時の連帯保証人の立ち会いが必要か否かを確認する


ポイント5  申し込み後の撤回は可能?

入居の申し込みをした後、契約準備が整ったら、正式に契約を結ぶことになります。
申し込みをした後でも、契約が成立するまでは、申し込みの撤回は可能です。賃貸借契約の成立時期については、一般的には、契約書を締結した時点と考えられていますが、個別の状況によっては、契約書の締結前に成立することもありえます。
ただし、賃貸借契約の成立前であるにもかかわらず、申し込みの撤回を拒否されるなどのトラブルは多いので、注意しましょう。また、安易に申し込みを撤回することのないよう、申し込み時に慎重に判断することが大切です。